鍋料理は下ごしらえが大事
鍋料理は細かい調理の工夫が要らず、好きな具材を鍋に入れてただ煮るだけで良いと思っている人が多いと思います。
確かに、家庭で作る鍋料理の良い所は、調理の手間が他の料理に比べて少ない所ですが、かと言って、本当に何もしないでただ具材をスープにつけて煮ただけでは決して美味しい鍋にはなりません。
鍋料理は下ごしらえが大事なのです。
具材を切り分けるといった基本的な事もせずにただ煮たのでは、食べづらいし、味も具材全体に上手く染み渡ってくれません。
鍋料理を作る時は、面倒くさがらずに丁寧な下ごしらえを行なうようにしましょう。
鴨肉の下ごしらえ
鴨鍋を作る際の鴨肉の下ごしらえですが、鴨肉は熱を通し過ぎると肉が固くなって美味しくなくなってしまうという特徴を持っていますので、出来るだけ食感を楽しめる程度に薄く切って、お湯に入れた時に表面にだけうっすらと熱を通る状態に切り分けておきます。
しゃぶしゃぶの肉よりちょっとだけ厚くする程度の厚さにしておきましょう。
この時、余分な脂を切り落としておく事も忘れないようにして下さい。
鴨肉の脂は健康的で旨味が詰まっているとは言っても、やはり過剰に取り過ぎると返って旨味を損なってしまいます。
なお、こういった鴨肉の下ごしらえですが、インターネットの通信販売などで「鴨鍋セット」を購入した場合は、鴨肉はちょうど良い具合に切り分けてあるので、こういった下ごしらえは不要の場合が多くて便利です。
鍋のスープは薄く作るのが基本
鍋料理の美味しさを決定付けるのは、何と言ってもスープです。
鴨鍋のスープのダシの基本は昆布ダシですが、それにこだわらず自分なりの美味しい鴨鍋のスープを追求すれば良いかと思います。
鴨鍋に限らず、鍋料理のスープは薄く作るのが基本です。
これは何故かと言うと、具材を煮る事で具材そのものからもエキスが滲み出てスープが濃くなっていくからです。
最初は薄いスープでも、具材を入れて煮る事でだんだんと濃い味になって行くのです。